鈴野:以前、「スカイハウス」というプロジェクトでは、シートにプリントした家型のモチーフを小さくカットして、通りに面したガラスにパターンで貼りました。リンテック社では、かなり透明なシートをお持ちなので、パターンをプリントしてそのまま面で貼ることもできそうです。小さく切って貼る方法と、どちらがよいのでしょうか?
三輪:作業量との兼ね合いになりますね。作業工賃としてかかってくる分と、材料代とのコストバランスになるでしょう。小さなドット状のパターンになりますと、シート全面にプリントしたほうがいい場合もあります。長く使う場合で、ガラス飛散防止効果も求めるようであれば、シートが適していると思います。いずれにしても、選択肢はたくさんあります。できないことのほうが少ないのではないでしょうか。ぜひ一度、相談いただければと思います。
鈴野:分かりました。そしてシートを貼るときに気になるのは、継ぎ目です。パターンや図柄が大きくなる場合、どうしても継ぎ目が出ますよね。そうした場合に、精度はどのように確保されるのですか?
三輪:まず、素材は伸びにくく、現場で作業しやすいものを選択します。そして大きな要素になるのは、施工者の技術力と、下地の精度のよさです。その点、リンテックでは専門の施工業者が工事を担当し、営業も素材と施工の知識が豊富ですから、満足していただける仕上がりになるはずです。
鈴野:それは心強いですね。
三輪:現場の状況をみながら、大きな面を貼るときには、真ん中から外側に向かって貼っていくこともあります。また、図柄をよけるように、シートの幅を不均等にして用意することもあります。
鈴野:そうですか。案件がある場合、私たちのような設計者が訪れて、サンプルをつくってもらうことはできますか?
三輪:できますよ。常駐スタッフと相談しながら、どのような出力が可能か試していただければと思います。データをお持ちいただいてもよろしいですし、ご覧いただいたように試作品も数多くあります。そのいずれかがヒントになるようであれば、そこから発展した提案をさせていただくこともできます。特に予約などは必要ありません。
鈴野:いろいろと実験されている様子は面白かったですね。出番待ちしている素材を見るのは、とても楽しいです。今、具体的に展示会などのプロジェクトもありますから、またここで相談させてください。